Dying music〜音楽を染め上げろ〜










…………え…………………⁇
























言葉の意味をすぐに理解できなかった。






え?何、で…………?




なんで、なんでなんで……?




どうしてバレた…………???






思考が追いつかない、心臓の鼓動だけが早くなる。







「家泊まった時に床に紙が落ちてた!Cyanはお前の家にあった紙通りに全部投稿した!日付と投稿される曲名と時間も!曲名だけならまだしも、時間まで全部ぴったりってどう考えてもおかしいだろ!?」






恭弥の言葉に全身から血の気が引いた。






いつもみたいに表情を取り結うことができない。













なんで…なんで、なんで、なんで......








呼吸がおかしい。








「ほら顔青ざめた。どうせ俺らのことずっと下に見てたんだろ?」    



「ち、がう……」




肯定しちゃいけない…隠さないと、絶対に。





「下手くそだって思ってたんだろ?こんなやつらのお遊びバンドなんか付き合ってらんないってどっかで思ってたんだろ⁈」






「違うっっ!!」





必死に首を横に振る。






「違くないだろっ!そんなやつと俺はバンドしたくねえんだよッッ!」


「もういい!」












無理矢理恭弥の腕を引っぺがし、カバンを持つと俺は部室を飛び出して、そのまま傘も持たずに学校を出た。

















バレちゃった。



どうしよう、みんなに、バレちゃった。




俺がCyanだってバレちゃった。




目から涙が溢れてくる。




あぁ、止まらない。




何もかも終わりだ。また、馬鹿にされる。









< 122 / 154 >

この作品をシェア

pagetop