Dying music〜音楽を染め上げろ〜

はじめまして，如月くん

………ジリリリリ…




「…ん〜…」




うめきながら目覚まし時計を止めた。




もう8時？うわ，やらかした。今日朝食係なのに。あー、昨日夜更かししなきゃよかった。そう思いつつ一階へ降りる。




　俺は如月夏樹。名前の通り，夏の7月生まれ，15歳の高1。


　8時ってことは学校遅刻じゃね？って思ってる人いるでしょ？生憎今、学校行ってないんだよね。



「あれ？もうみんな仕事行った⁇」



リビングには誰もいない。あるのはテーブルの上にある朝食だけ。



「いただきまーす」
　









　朝食を食べ終わると片付けをして勉強を始める。ちゃんと勉強はする。学校で教師の話聞くより自分のペースでできるし。




「なんで√がでてくるんだろ？」



いつもこんな感じで一人で悩んでる。





そのあとは昼食食って，また勉強して，少しテレビを見て…






気がつくともう3時。



「ただいまァ」





蓮が帰ってきた。






「おかえり。今日早くね？部活とかは？」

「今日テストで早帰り」

「なるほど。」




そう話すと蓮は自室に行った。着替えて戻ってくると，




「あーッ！夏樹お前，今日の食当サボったろ⁈」



やっぱり言われると思った…




「サボってない。忘れてただけ。」

「いや同じだろww」

「今日の夕飯の食当変わるからッ‼︎」

「お，マジ？やったぜー‼︎」






ハァ…夕飯の食当って結構キツいんよ？しかも5人分。栄養バランスも考えないとだし。




「ただいま〜」




麗華ねぇだ。大学のサークル終わりかな。




「あ!夏樹食当ッッ‼︎」



「ごめんなさいでした…」




おんなじこと言われたよ。そして最後に



「ただいまー」



あ〜…お母さん帰ってきちゃったよ。リビングに入るないなや俺のことを指差してきた。



「夏樹ｨ〜」

「食当ッ！…だよね？」



言われる前に言った。本日3回目は聞きたくなかったよ。



「はぁ…分かってんのね。その代わりの夕飯」

「はぁい」



んなこんなで5人分作った。みんなで夕飯。頑張ったんじゃね？野菜スープにロールキャベツ。（あとは昨日の残り物）





夕飯を食べ終えるソファに座っていると雄大さんが声をかけてきた。



「夏樹そろそろ時間じゃないか？」



時計を見る。今は…午後6時45分。んーギリかな。



「大丈夫。髪整えてあとアッチでやる。ありがとうございます‼︎」



急いでリュックに必要なものを詰める。







「気をつけてね。なんかあったらすぐ連絡ね？」

「うん。」

「兄さんによろしくね」

「うん。」













「じゃあいってきます。」





そうして俺はギターを担いで夜の繁華街へ向かった