Dying music〜音楽を染め上げろ〜

昼休み、涼は弁当を一緒に食べるために恭弥と怜斗を待っていた。




「遅っせぇな〜」



つぶやく涼。月曜日の3限，恭弥がいる2組は体育だから長引く。恭弥は許そう。



ー　怜斗‼︎






…アイツは多分教務室かな。入学早々，再テスト常連だし。



　そう思って弁当を取り出した。すると，女子2人が何か話してたのが聞こえた。























「ねー、今日キサランのところいかない？」

「キサランって…夏樹のこと？また変なあだ名つけて」

「だってこの間ナッツって呼んだら怒られたんだもん‼︎だから名字の如月からとった‼︎」








（ナッツ…ww）





吹き出しそうになった。ナッツて食いもんだぞ？豆だぞ？って






ー　というか



夏樹っていうんだ。




どうやら如月という人の下の名前は夏樹らしい。




「いいけど，何しに行くの？」

「お昼一緒に食べる。それに，」














「今日ギター持ってきてるかもしれないじゃん？」









ーえ、ギター……？








「彩音それが本命でしょ？」

「あ，バレた？」

「んじゃ行こうか!何弾いてくれるかね」






そう話しながら2人は教室を出て行った。
涼は1人慌ててた。




（ギターっつってなかったか？如月って人ギター弾けるのかよ）




涼は立ち上がると2人を追いかけた。ちょうど恭弥と怜斗がこっちへ向かっているところだった。






「あれー？涼飯は〜？」

「悪ィ、先2人で食ってて‼︎」

「えー？…どしたんだろ」

「好きな子にでも告りに行くんじゃね？笑」

「ブッｯｯwまさか」