Dying music〜音楽を染め上げろ〜
「日にちは土曜日、場所はMidnightで6時半のステージから。集合場所は5時半に南口。大丈夫そう?」
「おう。」
全員一致で決まった。
「師匠伝えておく。」
すぐに師匠にLINEを送ろうとスマホを開いた。
「なあ夏樹。」
涼に話しかけられて顔を上げる。
「ありがとな。」
にかッと笑ってお礼を言われた。
「別に。色んなバンド聞けたら勉強になるかなって思って。」
「夏樹が俺らに慣れていってる〜!www」
怜斗がまた騒いだ。あーうるさい。
「もういいから。俺もうデザート頼むよ。」
「俺のも頼んで。抹茶チョコクリームパフェ。」
「自分で頼めよ。」
どさくさに紛れて頼んでくんな。
「メニュー表持ってるのあんたじゃん。」
「じゃあ渡すよ。」
「面倒くさい。夏樹が頼んで。」
そしていつも通りの小競り合い。