Dying music〜音楽を染め上げろ〜
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はあっ…はぁ…はぁ..ッッ‼︎‼︎





歌い切ったけど、もう、無理。辛い…。呼吸が乱れる。




「見事なバトル!さあジャッジに参りましょうー!はじめCブロック、ジュンーー!」









パチパチパチパチッッッ‼︎






拍手する客、名前を呼ぶ客、色々あるが一回戦のより大きい。よかった。




「続いて〜、Dブロック、シュートー!」



パチパチパチパチ!!!!!





これ……









マジで分かんない。

 


同じくらいの拍手と歓声。二人で司会の方を見る。司会は裏にいるDJと話し始めた。



…どっちだ?



そして観客に叫んだ。




「これは..!ドローだぁッッ!!!!」
 


⁈⁈⁈





一「シュートがドローだってよ!?」

ー「ジュンって子すげー!」





ド、ドロー…? ジャッジ判定不可能だったってことか。ということは延長戦....



「ククッ…あぁ〜〜ッ、…マジぃ?」



笑い声が聞こえ、コードの方を向く。







「…最ッ高じゃん!おいお前らぁァっ!もっと盛り上げろぉぉ!」



ワァァァァァァァッッッ!!!!!







シュートのかけ声に観客が一斉に盛り上がる。目が…イッてる。ハイ状態だ。



「DJさーん、早く始めましょーぉ?今マァジでアガッてっから。」





やるしかない。喉つぶしてでも。


俺はマイクを構えた。



「これは前代未聞、予想外の展開っ!それでは延長戦、行ってみよう!バトル、スタートおっ!!!!」



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