あの夏空の下、君と生きた七日間。
「女バレーエースさんがチーム抜けてどうすんのさ?そこも考えろよ」
眉をひそめて抗議する赤木。女バレーとはもちろん、女子バレーボール部の略だ。彼女のチームは双葉がいるからこそ、まとまっている感じであり、この時期で部長も務めている。
その理由は三年生が双葉に全部押し付けて、退部を懇願していったからなんだそう。だからか、聞いた時は心底最低な人間だと呆れたよ。
抗議を受けた双葉は照れたようにばれたか、と笑った。それから千春の席の方へ去っていく。
「そんなに質問したら疲れさせちゃうよ。遠慮とかないわけ?」
「……そうだよね。また昼食の時にでも話そ」
あっさり納得して自分の席に戻りだす女子達。それは注意してるのが、学級委員だからという理由もあるのだろう。
それから千春と何やら話に花を咲かせていた。聞こえた限りでは好きなドラマとか最近話題になっている曲だとか、世間話っぽい内容だ。
千春は生まれて初めて聞く話の方が多かったらしく、首を傾げながらも茜色の目を子供のようにきらきらと輝かせていた。
その内チャイムが鳴り、授業が始まる。僕の得意?科目英語だ。入学当時は90点代を当たり前のようにとっていたのだが、あのインターハイ以来、50点代後半をうろうろしている。期末テストも近づいて来たので勉強に力を入れないといけない。
「じゃあ、海原。この英文訳して」
眉をひそめて抗議する赤木。女バレーとはもちろん、女子バレーボール部の略だ。彼女のチームは双葉がいるからこそ、まとまっている感じであり、この時期で部長も務めている。
その理由は三年生が双葉に全部押し付けて、退部を懇願していったからなんだそう。だからか、聞いた時は心底最低な人間だと呆れたよ。
抗議を受けた双葉は照れたようにばれたか、と笑った。それから千春の席の方へ去っていく。
「そんなに質問したら疲れさせちゃうよ。遠慮とかないわけ?」
「……そうだよね。また昼食の時にでも話そ」
あっさり納得して自分の席に戻りだす女子達。それは注意してるのが、学級委員だからという理由もあるのだろう。
それから千春と何やら話に花を咲かせていた。聞こえた限りでは好きなドラマとか最近話題になっている曲だとか、世間話っぽい内容だ。
千春は生まれて初めて聞く話の方が多かったらしく、首を傾げながらも茜色の目を子供のようにきらきらと輝かせていた。
その内チャイムが鳴り、授業が始まる。僕の得意?科目英語だ。入学当時は90点代を当たり前のようにとっていたのだが、あのインターハイ以来、50点代後半をうろうろしている。期末テストも近づいて来たので勉強に力を入れないといけない。
「じゃあ、海原。この英文訳して」