泣きたい訳じゃない。
日本での出社の最終日、俺は課長に今回の日本からのサポート役を莉奈にしてもらえるように直訴した。
まだ、担当を決めていなかった。
俺は、最初から莉奈に決めていたから、課長に切り出すタイミングを伺っていた。
課長は、莉奈が今でもロスのサポートを続けていることや、旅行の企画部門でもメインのメンバーとなっていることで俺の想像通り、難色を示した。
それに、公私混同だとも言われた。
俺達の付き合いに課長は気付いていたから。
それでも俺は食い下がった。サポートが莉奈でならない理由をいくつも挙げて、課長が首を縦に振るまで、延々と説明し続けた。
「新しい事業の立ち上げでもあるし、青柳君のモチベーションは重要だからな。それで頑張れるなら、渋谷さんに聞いてみて。但し、渋谷さんに無理はさせないでくれよ。」
課長は、俺の執念に折れるしかなかった。
時差が17時間もあれば、平日はプライベートな時間で莉奈と連絡を取り合うことは不可能に近い。
だから、公私混同と言われようと、仕事中も堂々と莉奈とコミュニケーションが取れるようにしておきたかった。
それに何より、莉奈の仕事は信頼できるから。
課長の言う通り公私混同だとは思うけど、莉奈の仕事ぶりを知っているからこその提案でもある。
まだ、担当を決めていなかった。
俺は、最初から莉奈に決めていたから、課長に切り出すタイミングを伺っていた。
課長は、莉奈が今でもロスのサポートを続けていることや、旅行の企画部門でもメインのメンバーとなっていることで俺の想像通り、難色を示した。
それに、公私混同だとも言われた。
俺達の付き合いに課長は気付いていたから。
それでも俺は食い下がった。サポートが莉奈でならない理由をいくつも挙げて、課長が首を縦に振るまで、延々と説明し続けた。
「新しい事業の立ち上げでもあるし、青柳君のモチベーションは重要だからな。それで頑張れるなら、渋谷さんに聞いてみて。但し、渋谷さんに無理はさせないでくれよ。」
課長は、俺の執念に折れるしかなかった。
時差が17時間もあれば、平日はプライベートな時間で莉奈と連絡を取り合うことは不可能に近い。
だから、公私混同と言われようと、仕事中も堂々と莉奈とコミュニケーションが取れるようにしておきたかった。
それに何より、莉奈の仕事は信頼できるから。
課長の言う通り公私混同だとは思うけど、莉奈の仕事ぶりを知っているからこその提案でもある。