無気力な日陰くんの溺愛が甘すぎる。
とりあえず道の端にずれて、ひっそりと日陰くんと待つ。


ひたすら変な人とヤンキーと虫に遭遇しないことを祈りすぎたからなのか、
前方からヤンキーのような人達が歩いてくるのが見えた。



うわぁ...最悪だ、



大丈夫、私みたいな存在感ない人気づかれるはずもない。

、そう思ってたのに。




「なんか隅っこに変な女居るんだけどー!」


「うわ、マジだ、ぶはっ、てか可愛くね?」



頭上から聞こえてくる、数々のチャラい声たち。

無理だ、無理すぎる。体が全身で拒否ってる。



「ねーえ、そんな所に居ないで俺たちと遊ぼうよ。」


ぐっと強く肩を掴まれたその瞬間、無意識のうちに口走っていた。


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