無気力な日陰くんの溺愛が甘すぎる。
「分からないよ、高校生らしいことって、なに…?」



もう、この体勢もそろそろ恥ずかしくなってきたし、

日陰くん朝から意地が悪いし、頭追いつかないよ。

そんな思いで頬を紅潮させながら日陰くんを見つめてそう聞く。




「ふっ、朝比奈、その顔いいね?」


「へ…?」


「朝比奈が可愛い顔したから、もう許してあげる。」



っ!?


今、日陰くんから可愛いって言葉が聞こえたような…



い、いやいやいや。そんなわけないよ。


多分また犬みたいでって意味だよ。
うん、絶対そうだよ。




あぁ、もうびっくりした。

日陰くんがいきなり変なこと言うから。








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