無気力な日陰くんの溺愛が甘すぎる。
そんな私の思いが伝わったかのように、

日影くんは はっ、と乾いた笑いをして


「ふーん、結局。顔ってこと???」



ズバッと一言、そう言ってくれた。

そう!!私が今反論したかったのはそうゆうことなの!!!


って、だから!!

なんで私が日陰くんのこと応援しちゃってるの……?!



そんな時、ぷーんっと耳元でハチの様な音が聞こえてきた。


「っ!?!?きゃあっ!!!」



思わずそんな大きい悲鳴をあげてしまった。


っやばい、やっちゃった……っ。




急いで口を塞いで、壁にピタッと頭からつま先までくっ付ける。


今の、日陰くんに聞こえちゃってないよね?


お願い、どうか、どうか気づかないで……っ!!


< 67 / 85 >

この作品をシェア

pagetop