無気力な日陰くんの溺愛が甘すぎる。

色々、恥ずかしくて、

もう意味わからない涙まで目に溜まる。



｢ふっ、ごめん。朝比奈。イジワルしすぎた？｣


そんな私の目尻に溜まった涙を、

冷たくて細い指でそう言いながら拭ってくれる。


｢イジワルしすぎたって…、しすぎだよ！｣


｢だって朝比奈が中々素直にならないから。｣


それは日陰くんが酷いことばっかりするからだよ。


｢それで、日陰くんはどうするの？返事。｣


｢どうしようか、朝比奈。｣


｢それは日陰くんが決めることでしょ？？｣


｢うん、朝比奈が決めたことが俺の決めることに繋がる。｣



なっ……！！

め、めんどくさい。どこまでもめんどくさすぎる。

……でも、



｢そんなの、ダメだよ、｣




なんで日陰くんがあの子と付き合うのがこんなにモヤモヤするのか分からないけど、


でも返事はＮＯに決まってるもん。