無気力な日陰くんの溺愛が甘すぎる。



『ももちゃん、この花の冠あげる!』


『え!これ、……くんが作ってくれたの!? 』


『うん!!僕ね、ももちゃんの事が1番大切な女の子だから。』


『やったぁ、ももも、……くんがいっちばん大切な男の子だよ!!』



『あとね、キーも!!ももの大好きな男の子!』





姿こそは見えないけど、

そんな幼い子供たちのような声が真っ暗な世界で聞こえてくる。



…くんって、名前の部分だけが何故か聞こえなかったけど、


凄く懐かしいような、そんな会話。






「…ん…、」



「っ、起きた、朝比奈。」



パッと目を覚ますと、

視界にはポーカーフェイスが崩れている焦った表情の日陰くんが入った。




「え、日陰くん…??どうしたの?そんな焦った顔して…っ!?」





そしてそのままギュッと体が潰れちゃうんじゃないかってくらいの


強い力で抱きしめられる。






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