総長先輩のお気に入り!?
学校に着き、大夢とは昇降口で別れた。
 


…ガラッ。


「おはよ〜。」

「もー、ひまり遅いよお。」


同じクラスの美澄琴里(みすみ ことり)。
琴里は中学2年の時に転校してきて、以来ずっと一緒にいる親友だ。琴里とは同じクラスだったので、クラス分けのボードを見て2人手を取り合い喜んだ。



琴里は160センチのスラっとした体型で、緩くウェーブのかかったダークブラウンのロングヘアーがとっても可愛い子だ。ぱっちりとした二重も相まって、月に10回は告白されるモテ女子。
でも、そんな高いビジュアルを鼻にかけることはなく、みんなと同じ目線で話をしている。
私はそんな琴里が大好きだ。




「今日は全校朝会あるらしいよ、10分前には体育館だって」

「えっ、そうなの?知らなかった。」

「早く移動しよ!」


琴里に手を引かれ、身長の低い私は琴里の歩幅について行けず、足がもたつき、よろけた。

「あっ、ごめんね!歩くの速かったよね、もうほんと、ひまりはちっちゃくて可愛いなあ♡」


「うるさいなあ。あーあ、私も琴里みたいにスラっとした高い身長が欲しかったなー。」


私は身長が148センチと小さい方だ。小学4年生で止まってしまってだいぶショックだった。毎日いちご牛乳のんでるのに。
栄養全部髪に行っちゃったのかな、


「私は好きだよお、ひまりがちっちゃいのも、この黒いサラサラなロングヘアーもね!」



「ありがと、私も琴里のこと好きだよ。」




「きゃ♡嬉しい♡」


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