総長先輩のお気に入り!?
そんなくだらない話をしているうちに、体育館に着いた。体育館内には、もう結構な数の生徒がいて、朝会までの時間を待っていた。
私達も他愛のない話をしながら時間を潰していると、先程まで人混みでごちゃごちゃとしていた体育館の真ん中にスッと道が空いた。
何事かと見ていると、入口から何だか派手な集団が入ってきた。
「みんな、通してくれてさんきゅ!」
「キャー、拓海様!」「月斗様カッコいい!」「礼央様、私を抱いて!!」
女子の黄色い歓声が飛び交う中、一際名前を呼ばれていたのは、礼央、という名前だった。
「ねえ、いきなりなんなのこれ。てか、礼央って誰?」
訳もわからず琴里に尋ねると、琴里はいつもの可愛い顔をすごい勢いで崩してこちらを見てきた。
「え!!!ひまり、狼牙知らないの!?」
「なにそれ?知らないわよそんなの。」
「全国でも5本の指には入るって言われてる全国トップクラスの暴走族の幹部の人達だよ!副総長の佐倉拓海先輩(さくら たくみ)と、その隣も副総長の角田月斗先輩(すみだ つきと)、真ん中を歩いてるのが総長の早坂礼央先輩(はやさか れお)。
私は拓海先輩がタイプかな♡」
「よく知ってるわね、琴里。」
「有名人だもん、知ってて当たり前だよお。」
んー、知らない。全く知らない。というか暴走族なんて興味がない。なんだか怖いという気持ちが勝っている。
私達も他愛のない話をしながら時間を潰していると、先程まで人混みでごちゃごちゃとしていた体育館の真ん中にスッと道が空いた。
何事かと見ていると、入口から何だか派手な集団が入ってきた。
「みんな、通してくれてさんきゅ!」
「キャー、拓海様!」「月斗様カッコいい!」「礼央様、私を抱いて!!」
女子の黄色い歓声が飛び交う中、一際名前を呼ばれていたのは、礼央、という名前だった。
「ねえ、いきなりなんなのこれ。てか、礼央って誰?」
訳もわからず琴里に尋ねると、琴里はいつもの可愛い顔をすごい勢いで崩してこちらを見てきた。
「え!!!ひまり、狼牙知らないの!?」
「なにそれ?知らないわよそんなの。」
「全国でも5本の指には入るって言われてる全国トップクラスの暴走族の幹部の人達だよ!副総長の佐倉拓海先輩(さくら たくみ)と、その隣も副総長の角田月斗先輩(すみだ つきと)、真ん中を歩いてるのが総長の早坂礼央先輩(はやさか れお)。
私は拓海先輩がタイプかな♡」
「よく知ってるわね、琴里。」
「有名人だもん、知ってて当たり前だよお。」
んー、知らない。全く知らない。というか暴走族なんて興味がない。なんだか怖いという気持ちが勝っている。