わがまま姫♀と俺様王子♂【編集中】
「三神さん!」
真っ暗な道を一人出歩かせるわけにはいかず、俺は彼女の家の近くまで迎えに行った。
「琉生には誤魔化せましたか?
――茗花様」
「まぁ…何とか。
でもあたし、アドレス教えました?」
口元のひきつりを見れば、喧嘩の火種を蒔いてしまったようだ。
「いえ。
でも今は簡単に他人の情報が解る時代ですから」
「…アドレスの事は良いですから。
――飛鳥は自分から言いましたか?」
いつもは鈍感を通り越すくらいのある意味スゴい子だが、今回はなぜか鋭い。