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スクールポリスという言葉を聞いたことがある人はいるだろうか?その名の通り、学校にいる警察官のことである。

日本では学校に警察官の姿はない。しかし、韓国やアメリカではスクールポリスがいて、生徒を守っている学校もある。

これは、アメリカのスクールポリスの物語ーーー。



アメリカ、ニューヨークにある高校。ここがアート・モールトンの職場である。

しかし、アートの職業は教師ではない。事務員でも、清掃員でもない。彼の職業は警察官。彼はここでスクールポリスとして生徒たちの安全を守っている。

警察官の紺色の制服に着替え、何かあった時のために警棒や手錠を用意し、アートは校門前に立つ。しばらくすると、大勢の生徒たちが登校してくるのだ。

「おはようございます!」

生徒たちはそれぞれ楽しそうに話をしたりしながら、校門の前に立つアートに挨拶をする。アートも「おはよう!」と元気よく挨拶を返した。

元気な生徒に囲まれて仕事をすることに、アートはやりがいを感じている。学校という空間の中は目立った大きな犯罪もない。
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