ありがとうを、君に
「俺は基本土日休みだから!また会おう、今度は日中にね!」
おやすみ!とだけ言い放ち、恥ずかしさのあまりダッシュで帰った。
母親と喧嘩していたことなどすっかり忘れ、胡桃との出会いにウキウキしていた。
「おかえり、楓人どこにいってたの?私はあなたを心配して…」
「あぁもうその話はいいからっ!」
帰宅して早々に、母親はうるさかった。
22歳にもなれば自分の体調くらい管理できるんだから。
薬だってちゃんと欠かさず飲んでるじゃないか。
イライラしていると、俺の携帯が鳴った。
『楓人くん、さっきはありがとう
思う存分泣かせてくれたおかげで
少しだけ前を向く気になれました』
胡桃からのメッセージだった。
たった3行、されど3行。
俺は嬉しくなり、何度も何度も読み返した。
おやすみ!とだけ言い放ち、恥ずかしさのあまりダッシュで帰った。
母親と喧嘩していたことなどすっかり忘れ、胡桃との出会いにウキウキしていた。
「おかえり、楓人どこにいってたの?私はあなたを心配して…」
「あぁもうその話はいいからっ!」
帰宅して早々に、母親はうるさかった。
22歳にもなれば自分の体調くらい管理できるんだから。
薬だってちゃんと欠かさず飲んでるじゃないか。
イライラしていると、俺の携帯が鳴った。
『楓人くん、さっきはありがとう
思う存分泣かせてくれたおかげで
少しだけ前を向く気になれました』
胡桃からのメッセージだった。
たった3行、されど3行。
俺は嬉しくなり、何度も何度も読み返した。