ありがとうを、君に
新機種のプリクラの進化は凄まじく、私と玲香は戸惑いまくりだった。


「すごっ!今のプリクラって、こんなに画質いいの!?胡桃めちゃめちゃ目でかくなってる!」


「え、玲香だってなってるじゃん!」


なんとかプリクラを取り終え、印刷されたものが出てきた。

そこには、玲香がくれたお揃いのストラップを見せながら楽しそうに笑っている2人の姿が写し出されていた。


「やーん、よく取れてる!このストラップ持って笑ってるやつが1番いい写りだね!」


「玲香も思った!?私も今、同じこと思ってたの」


プリクラも、ストラップも、私の宝物にしよう…!

玲香のおかげで、今日を楽しく過ごせて本当に良かった。


「玲香、今日は色々話聞いてくれたりしてありがとうね!また近いうちに遊ぼう」


「もちろんだよ!てか、誘ったの私だし!胡桃に良い出会いがあるようにストラップに願い込めておいたから!」


冗談だけど、と言って笑う玲香。

私も釣られて何それ、と笑ってしまった。


「それじゃ、帰ったら連絡するね!バイバイ胡桃」


「OK、またね玲香!」

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