ありがとうを、君に
友達だから

〜胡桃 side〜

玲香と別れ、私はたまたま近くにあったベンチに腰掛ける。

時刻は17時10分。

そろそろ、楓人くん仕事終わる頃かな?


ピコンッ


携帯が鳴った。ナイスタイミングで、楓人くんからメッセージだ。


『お疲れ!俺は今、会社を出たよ!
胡桃は今どこにいる?

お店がナポレアーヌってところだから
▲▲駅まで来られるかな?
お店は18時に予約しています』


▲▲駅は、ここから徒歩10分くらい。

少々歩き疲れていて足が痛いが、10分ならなんとかなるだろうか。


『楓人くんお仕事お疲れ様!

私は友達とさっきまで遊んでたので
10分前後で▲▲駅に行けるよ』


そう送信しながら、私はもう歩き出していた。

咄嗟にイタリアンとか言っちゃったけどお店予約までしてくれて、ありがたいなぁ。

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