ありがとうを、君に
玲香、どんな反応するだろうなぁ。

喫茶店が閉まるのは16時だから、みんなのお仕事のお休みが合う日にしないと!

そんな話をしているうちに、頼んでいたパスタが届いた。


「わぁ美味しそう〜!いただきます!」


「いただきます」


細めのパスタに、ひき肉がゴロゴロと乗ったトマトベースのボロネーゼは、非常に美味しかった。


「美味しい…!ほっぺたが落ちそう、幸せ〜」


「ふふ、喜んでもらえてよかった。本当美味しいんだよね、ここのパスタ。ワインも飲んでみようよ、ハイ乾杯」


「そうだ、忘れてた!乾杯〜お疲れ様」


一口、恐る恐る飲んでみる。

アルコールの香りはするが、スッキリとした喉越しと甘いフルーティーな風味で思っていたよりも飲みやすかった。


「ワイン、どう?初めて飲むでしょ」


「なななんでわかるの!?」
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