ありがとうを、君に
「顔に書いてある」


バレてしまった…恥ずかしい、ガキ臭いと思われる!?


「でもねビビって飲んだけど、思ったよりもフルーティーで美味しい!」


「そっか、それなら良かった!」


白い歯を出して笑う楓人くん。少し背伸びした自分に恥ずかしくなり、私も笑って誤魔化した。

そのままピザも平らげ、しっかりお腹いっぱいになった。

こんなに良いお店を紹介してもらえて良かったなぁ。


「俺が誘ったし今日は俺が払うね」


「ええ!?悪いよそんな!出す出す」


「いや、本当にいいから大丈夫だから」


「じゃあ…ご馳走様デス」


なんでカタコトになるの、とまた笑われてしまった。

楓人くんからしたら、私ってお子ちゃまに見えてるのかもなぁ。

< 36 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop