ありがとうを、君に
「そろそろ帰ろうか、あまり遅くなりすぎない方がいいでしょ?」
楓人くんはそう言うと、ちょうど通ったタクシーを捕まえた。
楓人くんが先に乗り込むと、おいでと手招きしてきた。
私はされるがまま、流されるままに車内に乗り込んだ。
「ほら、胡桃の住所言って!」
「えっ…あ、えっと○○5-24です」
タクシーがゆっくり進み出した。
歩いても、20分かからない距離なのにタクシーで帰してくれるの…?
「胡桃、実はもう足にとっくに限界きてるんでしょ?」
コソッと楓人くんはそう言い、私に気を使ってくれていたようだった。
痛そうに見えたかな?たしかに、靴擦れしてて足はもうかなり限界だったけれど、なんでわかったんだろう。
そういう気遣いができるところも、大人だなぁ。
「…うん、ありがとう楓人くん」
にっこり笑う楓人くんは、昨日も今日も相変わらず優しかった。
誰にでもこんなに優しくて気配りのできる人なんだろうか。
楓人くんはそう言うと、ちょうど通ったタクシーを捕まえた。
楓人くんが先に乗り込むと、おいでと手招きしてきた。
私はされるがまま、流されるままに車内に乗り込んだ。
「ほら、胡桃の住所言って!」
「えっ…あ、えっと○○5-24です」
タクシーがゆっくり進み出した。
歩いても、20分かからない距離なのにタクシーで帰してくれるの…?
「胡桃、実はもう足にとっくに限界きてるんでしょ?」
コソッと楓人くんはそう言い、私に気を使ってくれていたようだった。
痛そうに見えたかな?たしかに、靴擦れしてて足はもうかなり限界だったけれど、なんでわかったんだろう。
そういう気遣いができるところも、大人だなぁ。
「…うん、ありがとう楓人くん」
にっこり笑う楓人くんは、昨日も今日も相変わらず優しかった。
誰にでもこんなに優しくて気配りのできる人なんだろうか。