そんなに翻弄して私をどうしたいんですか
「長谷川さんってみんなからなんでかっちって呼ばれてるの？」


「え？」


びっっっくりした。急じゃない？


あ、これ先生やること終わって暇だから私に話しかけてる感じ？


いやどうせもう勉強やる気なかったしいいんだけど。


「あ、いやさっきいつも羽瀬川さんと仲良くしてる中3の男の子の授業だったんだけどずっとかっちかっちって呼んでるからなんでかなあって。」


「ああなるほど。降谷ですよね？」


「そうだね。」


降谷は中2のいつも数学の授業の時私の横で授業一緒に授業を受けてる男の子。


数学の授業を受けてくれてる先生が気楽な人だから気づいた時にはめちゃくちゃ仲良くなってた。


今では3歳も歳が離れてるなんて考えられないくらいに良き友達だと思っている。


「かっちって呼ばれてるのは、私上の名前で呼ばれるの好きじゃないんだよなーみたいな話になって。その時学校ではなんて呼ばれてるのって聞かれて。まあ色々ある中で降谷が呼びやすかったのがかっちだったみたいです。」


かっちというあだ名は結構学校でも定着してる。


かなえ、のかを取って当時流行ってたアニメの主人公の名前、なんだそう。


正直最初は男の子っぽいしやだなって思ってたけど。あんまり多くの人に呼ばれるからいつの間にか自分のあだ名として私も定着してた。
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