惚れ薬が効かない体になる訓練をうけた私には許婚の手練手管も通じない……はず 【プロット】
【1~3話プロット】
~1話~
「まだ会ったこともない人と、いずれ結婚なんて――」
リルには幼いころから婚約者が決められていた。相手は、リルと面識のない男性で、家同士が決めた結婚。
しかも、『元々は対立しあっていた家同士が和解のためにお互いの息子と娘を結婚させる』というのは、表向きのこと。実は両家とも互いの家を信用していない。
そのため昔からリルの両親は『結婚したら娘は自分の夫の味方をして、我が一族を不利な立場においやるかもしれない』との心配している。なにせ、相手の家の男性たちは、やたらと女性にモテる人物ばかり。
リルの両親はその理由を『あの一族には薬草にくわしい者が多い。ならば、強力な惚れ薬を使っている可能性が高い』と警戒している。
そのためリルは幼少時から毎日少しずつ惚れ薬を飲み、耐性をつけ、適齢期の今では惚れ薬の効かない体となった。
~2話~
惚れ薬には耐性のあるリルだが、昔たった一回会った少年に淡い恋心を抱いていた。
結婚前にもう一度だけ彼に会いたいと願うリルは館から飛びだす決意をする。
リルが自分の心のおもむくまま、館から飛びだそうとした、そのとき。
彼女の前に一人の黒髪の美青年があらわれた。
リルは自分が館から飛びだそうとしていることが、早々にバレてしまったことにあせりまくる。
それに、この青年が一体なにもので、なぜこの館にやってきたのかも、気になった。
青年はリルの真剣な様子に『何かよっぽどの事情があるのだろう』と察してくれたようだ。自分でよければ相談にのると言ってくれた。
一安心したリルは、青年に事情を説明することにした。
~3話~
青年はリルから事情を聞くと「君の初恋の相手を探すのを手伝おう」と告げた。
(そもそも、この人は、誰? あ、お兄様の友人……?)
青年は、きっと自分の兄弟の友人なのだろうと決めつけたリル。
彼女の両親には黙っておいてくれるという青年の言葉を信じ、青年と二人で町へでかけることにしたリル。
成人男性と二人きりででかけるのは、リルにとって初めてのこと。しかも相手はとびきりの美貌の持ち主。通りを歩く女性たちも、青年をうっとりとみつめている。
リルが訓練を受けたのは、惚れ薬への耐性であって、年頃の異性といっしょにいても動じない訓練は受けていない。むしろ、父や兄や弟以外の異性とは、あまり接したことがない。
しかしこれは、あくまでも初恋の相手に会うためなんだと自分に言い聞かせるリル。
~1話~
「まだ会ったこともない人と、いずれ結婚なんて――」
リルには幼いころから婚約者が決められていた。相手は、リルと面識のない男性で、家同士が決めた結婚。
しかも、『元々は対立しあっていた家同士が和解のためにお互いの息子と娘を結婚させる』というのは、表向きのこと。実は両家とも互いの家を信用していない。
そのため昔からリルの両親は『結婚したら娘は自分の夫の味方をして、我が一族を不利な立場においやるかもしれない』との心配している。なにせ、相手の家の男性たちは、やたらと女性にモテる人物ばかり。
リルの両親はその理由を『あの一族には薬草にくわしい者が多い。ならば、強力な惚れ薬を使っている可能性が高い』と警戒している。
そのためリルは幼少時から毎日少しずつ惚れ薬を飲み、耐性をつけ、適齢期の今では惚れ薬の効かない体となった。
~2話~
惚れ薬には耐性のあるリルだが、昔たった一回会った少年に淡い恋心を抱いていた。
結婚前にもう一度だけ彼に会いたいと願うリルは館から飛びだす決意をする。
リルが自分の心のおもむくまま、館から飛びだそうとした、そのとき。
彼女の前に一人の黒髪の美青年があらわれた。
リルは自分が館から飛びだそうとしていることが、早々にバレてしまったことにあせりまくる。
それに、この青年が一体なにもので、なぜこの館にやってきたのかも、気になった。
青年はリルの真剣な様子に『何かよっぽどの事情があるのだろう』と察してくれたようだ。自分でよければ相談にのると言ってくれた。
一安心したリルは、青年に事情を説明することにした。
~3話~
青年はリルから事情を聞くと「君の初恋の相手を探すのを手伝おう」と告げた。
(そもそも、この人は、誰? あ、お兄様の友人……?)
青年は、きっと自分の兄弟の友人なのだろうと決めつけたリル。
彼女の両親には黙っておいてくれるという青年の言葉を信じ、青年と二人で町へでかけることにしたリル。
成人男性と二人きりででかけるのは、リルにとって初めてのこと。しかも相手はとびきりの美貌の持ち主。通りを歩く女性たちも、青年をうっとりとみつめている。
リルが訓練を受けたのは、惚れ薬への耐性であって、年頃の異性といっしょにいても動じない訓練は受けていない。むしろ、父や兄や弟以外の異性とは、あまり接したことがない。
しかしこれは、あくまでも初恋の相手に会うためなんだと自分に言い聞かせるリル。