ふたつの愛し方
5年後ーーー。
私たちの家の庭で、中学生になった心春と。
5歳になった和也くんと、俊也と美和の次男の3歳になった俊和くんと、和也くんと同じ5歳になった彩心が元気に遊んでいて。
その庭のベンチで、4人で見守りつつ、惚気話に花を咲かせている。
病院も英介と俊也が同時に休みを取っても、田中先生と五十嵐先生に任せられるようになっていた。
それでも、英介の院長としての多忙も俊也の副院長としての多忙も変わらないけれど……
私も美和も、仕事を続けられるのは出来るだけ子育ても家事も、協力してくれる愛する王子様がいるから。
こんな穏やかな時間でも、英介と俊也と私の緊急呼び出しコールは鳴る。
「行っておいで。心春ちゃんも居るし、子供達は私に任せて!」
美和のありがたい言葉に、子供達に行ってくるね、と。
行ってくるな、と伝えて病院へ駆け出して行く。
緊急時。
指示出しと、軽傷者の処置をするための割り振りをするのは、俊也の役目。
重症患者の緊急オペをするのは英介の役目で、その横に立つのは私。
今でも英介は私が隣に立つと、朱希、と言ってくれる。
全てが片付いてからーー、
家に帰ると美和は、和也くんと俊和くんとベッドルームのベッドで、心春の部屋のベッドで、彩心が心春と眠っている。
それぞれにシャワーを浴びて、俊也はベッドルームのベッドで、
英介と私は心春の部屋の床に、布団を敷いて隙間なく抱き合って………
欠かさない、おやすみのキスをして眠る。
俊也と美和も、英介と私も色々あったけれど………それを愛の力で乗り越えて、幸せ溢れる今がある。
ずっとーーーずっと、ずっと。
この穏やかな、温かい日常は続いていく。
俊也は美和が居れば、美和は俊也が居れば。
英介は私が居れば、私は英介が居れば。
子供達が居れば。
灰になる、その瞬間までーーー。
☆END☆
私たちの家の庭で、中学生になった心春と。
5歳になった和也くんと、俊也と美和の次男の3歳になった俊和くんと、和也くんと同じ5歳になった彩心が元気に遊んでいて。
その庭のベンチで、4人で見守りつつ、惚気話に花を咲かせている。
病院も英介と俊也が同時に休みを取っても、田中先生と五十嵐先生に任せられるようになっていた。
それでも、英介の院長としての多忙も俊也の副院長としての多忙も変わらないけれど……
私も美和も、仕事を続けられるのは出来るだけ子育ても家事も、協力してくれる愛する王子様がいるから。
こんな穏やかな時間でも、英介と俊也と私の緊急呼び出しコールは鳴る。
「行っておいで。心春ちゃんも居るし、子供達は私に任せて!」
美和のありがたい言葉に、子供達に行ってくるね、と。
行ってくるな、と伝えて病院へ駆け出して行く。
緊急時。
指示出しと、軽傷者の処置をするための割り振りをするのは、俊也の役目。
重症患者の緊急オペをするのは英介の役目で、その横に立つのは私。
今でも英介は私が隣に立つと、朱希、と言ってくれる。
全てが片付いてからーー、
家に帰ると美和は、和也くんと俊和くんとベッドルームのベッドで、心春の部屋のベッドで、彩心が心春と眠っている。
それぞれにシャワーを浴びて、俊也はベッドルームのベッドで、
英介と私は心春の部屋の床に、布団を敷いて隙間なく抱き合って………
欠かさない、おやすみのキスをして眠る。
俊也と美和も、英介と私も色々あったけれど………それを愛の力で乗り越えて、幸せ溢れる今がある。
ずっとーーーずっと、ずっと。
この穏やかな、温かい日常は続いていく。
俊也は美和が居れば、美和は俊也が居れば。
英介は私が居れば、私は英介が居れば。
子供達が居れば。
灰になる、その瞬間までーーー。
☆END☆