ふたつの愛し方
北河総合病院で、俊也と私は働くようになって、2年後に私は看護師としての腕を磨きたくてボストンへ来て。

3年後に英介が、ボストンの同じ病院にやって来た。

好きだとか言う言葉なんてなく、寂しさを埋めるように。

私たちの最初は、お酒の力を借りて繋がった。

それからは、もう相性だった。

今までとは比べものにならない快感をくれる英介の身体に、甘えずにはいられなくなった。

英介から求められると応じて、私からも求めれば応じてくれる、そんな関係。

私の場合は、好きが付いてくるけれど。


「あげねぇよ……朱希も誰にもあげんなよ?」


「……あげないよ」


自然と、視線が絡んで同時に微笑んで唇を重ねる。

もう一回、と呟いた英介と戯れて、身体を繋げた。

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