ふたつの愛し方
ベッドに朱希を降ろしてから、洗面所に行って、歯を磨いて。

俺も朱希の隣に寝転ぶと、朱希が目を覚ました。


「あれ?ここ……英介のベッド?」


「そうだよ。俊也の部屋で寝ちまったから、連れて帰って来た」


「ごめん、ありがとう」


気にすんな、と頭を撫でると、俺の身体に跨がった。


なんだよ?誘ってんのか?

素直に頷いた朱希は、夢の中でね。


「英介が……全然、振り向いてくれなかった……」


そうか……いつか正夢にしてしまうかもしれない。

だけどな、今は俊也と約束したからな……


朱希が呼んだら振り返るよ、と腰に腕を回す。


うん、と笑って頷いた朱希は、抱いて。

Tシャツの裾から手を入れて、脇腹を撫で上げてくる。


「……しんどくねぇか?」


「うん、大丈夫だよ。優しくしてくれたら」


優しくするよ、と朱希の身体を反転させて、今度は俺が朱希の身体に跨がる。


唇を重ねて角度を変えながら深くして、Tシャツの裾から手を入れて、朱希の華奢な身体の線をなぞるように撫で上げて、朱希の肌を晒す。


首筋から、鎖骨、胸と朱希の身体を愛撫して、熱くなって蕩けた中心も舌を這わしながら、小さな突起を親指で押し潰すと、さらに甘い声を朱希は漏らす。

その声が……堪らず、俺のものは限界まで起ち上がる。


朱希が達した後、下着を脱いで、朱希、と囁くように言うのは、屹立したソレを愛撫してくれ、という俺たちの合図。
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