ふたつの愛し方
英介から連絡があって、急いでキッチンに立つ。
声は凄く疲れてるみたいで、顔色も最近は悪い気がする。
きっと、許嫁が戻ってきたんだ。
さすがに私の不安も限界だよ。
ちゃんと訊こう。
英介に何を訊かされても大丈夫、と自分に言い聞かせていた。
「ただいま」
簡単にだけど出来上がったタイミングで、英介が帰って来て。
おかえり、と出迎えると、ソファーに座ってご飯を食べた後。
朱希、と隣に座る私の膝に頭を乗せる。
「お疲れさま。シャワー浴びて、ベッドで寝よう?」
頭を撫でると、頷いて起き上がって。
先にベッド行ってて、とバスルームに向かう英介。
本当に大丈夫?
足取りもフラフラだよ?
ーーー。
一緒にベッドに寝転がって、英介の腕の中に包まれる。
「何か隠してない?何があったの?ちゃんと話して?」
額にキスをくれた英介は、少しの沈黙の後に、隠していた事を全て話してくれた。
今までの不安が何だったのか、不思議なくらい不安にはならなかった。
英介が俊也と私を、守ろうとしてくれてるって言葉はなくても伝わったから。
だけどね、ちゃんとした言葉にして欲しいよ。
「私のこと……好き?」
「………好きだ……大好きだ」
囁くように答えてくれた英介の背中に回した腕の力を強くして、小さく頷いて。
私も、と。
胸に頬を擦り寄せる。
「朱希には……辛い想いをさせると思うけれど、必ず迎えに行くから待っててくれるか?」
「うん、待ってる。俊也と一緒に」
「ああ……俊也には頼んである。朱希は俊也が守ってくれる」
大きく頷くと、英介は強く抱き締め返してくれる。
俊也と私が居れば、院長の座も病院もいらないと言った英介の口調に、後悔は感じられなかった。
だから、私は迷わずに英介に着いて行く。
「身体、辛い?もう寝たい?」
「辛いし……寝たいな……」
「じゃあ……我慢する」
「……抱いてほしいのか?」
小さく頷くと、髪にキスをくれて。
俊也に連絡入れといた、と。
明日は朱希も俺も休みだから、二人でゆっくりさせてくれって。
「だから……抱かれ合って寝て、また抱かれ合って寝て……暫く出来ない分、朱希を感じさせてくれ」
「いいよ。私に、たくさん英介をちょうだい……」
英介の腕の中を擦り抜けて、身体の上に跨がる。
下から見つめる瞳にキスをして、頬に鼻に唇にキスを。
声は凄く疲れてるみたいで、顔色も最近は悪い気がする。
きっと、許嫁が戻ってきたんだ。
さすがに私の不安も限界だよ。
ちゃんと訊こう。
英介に何を訊かされても大丈夫、と自分に言い聞かせていた。
「ただいま」
簡単にだけど出来上がったタイミングで、英介が帰って来て。
おかえり、と出迎えると、ソファーに座ってご飯を食べた後。
朱希、と隣に座る私の膝に頭を乗せる。
「お疲れさま。シャワー浴びて、ベッドで寝よう?」
頭を撫でると、頷いて起き上がって。
先にベッド行ってて、とバスルームに向かう英介。
本当に大丈夫?
足取りもフラフラだよ?
ーーー。
一緒にベッドに寝転がって、英介の腕の中に包まれる。
「何か隠してない?何があったの?ちゃんと話して?」
額にキスをくれた英介は、少しの沈黙の後に、隠していた事を全て話してくれた。
今までの不安が何だったのか、不思議なくらい不安にはならなかった。
英介が俊也と私を、守ろうとしてくれてるって言葉はなくても伝わったから。
だけどね、ちゃんとした言葉にして欲しいよ。
「私のこと……好き?」
「………好きだ……大好きだ」
囁くように答えてくれた英介の背中に回した腕の力を強くして、小さく頷いて。
私も、と。
胸に頬を擦り寄せる。
「朱希には……辛い想いをさせると思うけれど、必ず迎えに行くから待っててくれるか?」
「うん、待ってる。俊也と一緒に」
「ああ……俊也には頼んである。朱希は俊也が守ってくれる」
大きく頷くと、英介は強く抱き締め返してくれる。
俊也と私が居れば、院長の座も病院もいらないと言った英介の口調に、後悔は感じられなかった。
だから、私は迷わずに英介に着いて行く。
「身体、辛い?もう寝たい?」
「辛いし……寝たいな……」
「じゃあ……我慢する」
「……抱いてほしいのか?」
小さく頷くと、髪にキスをくれて。
俊也に連絡入れといた、と。
明日は朱希も俺も休みだから、二人でゆっくりさせてくれって。
「だから……抱かれ合って寝て、また抱かれ合って寝て……暫く出来ない分、朱希を感じさせてくれ」
「いいよ。私に、たくさん英介をちょうだい……」
英介の腕の中を擦り抜けて、身体の上に跨がる。
下から見つめる瞳にキスをして、頬に鼻に唇にキスを。