ふたつの愛し方
《華世》


キスだけでいいのか?

元々の低い甘い声で言われたら……英介さんが欲しくなって、触れたくなった。

ピルを服用していて良かったと思った。

だって、英介さんをダイレクトに感じられるじゃない。


今まで私は、青い瞳に見つめられて、体格のいい身体に触れてきたけれど。

綺麗な肌に、割れてはいない細身なのに、程好くついた筋肉。

そんな身体に抱かれると思うと、心臓が弾けそうなくらい昂った。


目隠しをされるのは、全く嫌ではなかった。

その方が私は興奮するの。

どんな顔をしているのかも想像出来て。

2回目に目隠しを外して、抱かれた時はあまり興奮しなかったのよね。


それにしても、英介さんは抱き方をよく知っている。

今までの男性とは全く違う。

男性のモノを咥えたのもはじめて。

上に乗ったことすらなく、私が好きな場所に的確に当たるように誘導されて、

指も感じる場所を探り当てて攻められて、ドロドロに溶かされてしまう。

ひとつに繋がると、強弱をつけて攻められる。

突き上げられる。


英介さんの熱い液体を、私の中が呑み込んだ時には、完全に身も心も、捕らえるはずが捕らわれていた。


もっと、私をドロドロに溶かして。

溺れさせて。

英介さんが居ないとー…生きて行けない身体にして。

愛してしまったの、心から。


※注意書き※
作者に目隠しの趣味も性癖もありません。ストーリー上、何となく思い付きました。
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