あなたの目にこの星空が    映りますように。

「そうやって言ってもらえるとすごく嬉しいんだよ。実習指導者はあまり気が進まなかったんだよね。未来を切り開く学生の責任を負うような気がしてね。」

彼は少し眉間に皺を寄せた。

実習指導者もそんな風に思ったりもするんだ、、、。

と同時に実習指導において完璧な振る舞いを見せる彼の本当の気持ちを少し見た気がした。

きっと私は一目惚れみたいな感じだったのかな。

鈴木指導者のこと何にも知らないのに、よく「これが恋か!!!」とか言ってたなと我に帰った。

「私は脳神経外科と精神科に就職を迷っていましたが今回の実習を通して、精神科に絞ろうと思いましたよ。私も鈴木指導者のような精神科ナースになりたいです。」

本音だった。

鈴木指導者を励ましたいとか、そんなのじゃなくて純粋な私の気持ちだった。

就職先をこの病院にしようかと思っているくらいだ。

横浜や東京では就職したくなかった私に小田原はちょうど良い場所だった。

念願の一人暮らしも叶うと思っていたし、山や海が近いこの場所を好きになっていた。

鈴木指導者は笑った。

「そうかあ。そんなに思ってくれたなんて嬉しいよ。将来は精神科ナース仲間だなあ。」

精神科ナース仲間、、、
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