あなたの目にこの星空が    映りますように。
唯一の救いは私が好きな精神科実習であること。

電車が最寄駅に近づくにつれて、窓の外には大自然が広がった。

たくさんの緑と流れる川。

なにこれ、日帰り旅行じゃん。

お腹が痛くなってきたわ。

更に最寄駅について驚いた。

小さいコンビニが一軒と古い喫茶店が並ぶような小さい駅だった。

病院の送迎バスに乗って窓の外を見ると富士山が広がっていた。

富士山が近い、、、

左側に立っていた教員が私に囁いた。

「こんなに綺麗な富士山が初日に拝めるなんてラッキーだわ。実習が成功する予感だわ。ね?ね!?」

白目を剥きそうになった。

右側に立っていた友達、みずきが私に言った

「だってよ。ナオ、よかったね。」

みずきも私も帰りたくて仕方がなくなった。
< 3 / 15 >

この作品をシェア

pagetop