あなたの目にこの星空が    映りますように。
バスは突然山を登り始めた。

千と千尋を思い出させるような山だ。

トンネルを抜けたら異世界に飛びそう。

実際は30分ほどしか乗っていないバスが3時間かのように感じた。

憂鬱な気持ちは時間を長くする。

かつての偉人達ですら、この仕組みを変えられなかったのだから仕方がない、、、。

なんてことを考えているとバスは病院に着いた。

病院につき狭いロッカーで実習服に着替えると会議室に案内された。

学生が着席すると3人ほど看護師が入ってきた。

この病院に実習に来ている学生は全部で15人と教員は3人。

3グループに分けられ、3つの病棟に振り分けられる。

3人目に入ってきた男性看護師に私は目が止まった。

とても背が高く、目はぱっちりとした二重だけどキリッと男らしい印象で短髪がよく似合っていた。

マスクをしていて顔、全部は分からなかったが私は目を離すことができなかった。

看護師を1人ずつ紹介されて、最後に彼の番。
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