燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~
9章:あたしと彼の物語(B side)

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―――ねぇ、拓海。きっとあたしは、あなたがしたことならなんでも許しちゃうわ。

あの時の、彼女の言葉が耳に残ってる。
そうだね、そうだった。やっぱりつばめはつばめだったんだ。

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 あたしは、廊下側の、医局のトビラの前に座り込んでいた。
 朝起きたままで髪もボサボサだったし、服装も適当だけど、そんなのどうだっていい。

 だって朝起きたら隣に拓海がいないんだもん。

 おかげでベッドから落ちて目が覚めるし、隣に気持ちいい暖かさはないし、
 あたしは朝から最悪の気分だった。


 今日はお休みだったはずでしょ。
 また呼び出されたの?

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