燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~

 あたしが、むぅ、と膨れると、拓海は苦笑した。

「僕がその顔に弱いの分かっててやってる?」
「分かってるからやってるの」


 そうでしょ?
 拓海はあたしのことが好き。大好き。

 あたしに弱いし、あたしのいう事は、なんでもきくじゃない。
 ま、仕事のこと以外だけど。

< 140 / 350 >

この作品をシェア

pagetop