燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


「ちょうどそのころ、つばめちゃんが高校で仲良くなった外国人の子が救急搬送されてきて……。それが、外国籍の子だったのと、言語とか、色々あって……まぁ、つまりは、たらいまわしにされた後でね。うちについたときには、どうやっても助けられない状態だった」
「……うん」
「つばめちゃんが、うちが多言語対応になれば、そういう患者さんは一番にうちに問い合わせがくるし、自分も力になれるかもしれないって。大学も外国語専攻にいって、いつのまにかつばめちゃん、6か国語ペラペラになってたんだ」

「すごいわね。自分のことだって信じられない」
「うん、それほど、ショックだったんだよ。友達のこと。つばめちゃんは、いまのつばめもだけど、感受性が強いからね」

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