燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~
次の瞬間、ぎゅう、とまた抱きしめる腕に力が入って、
「つばめ。僕が全部、思い出させてあげるからね」
天馬先生が今まで聞いたことないような甘い声で、私の耳元にささやいた。
慌てて身体を離すと、天馬先生は見たことないような顔で……男の人の顔で笑っていた。
その言葉に、顔に、ゾクリと全身が粟立つ。
―――私と天馬先生に、この3か月間何があった?
メニュー