燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~
15章:優しいあの子と恋愛下手な幼馴染について(一条 side)
『すっごいお似合い! 写真撮ってもいいですか』
初めて会ったとき、私と天馬を見てあの子は言った。
私はかわいいその子に笑って、いいわよ、と言った上に、天馬に腕を組んで見せた。
きゃー!と喜ぶその子の顔がかわいくて、会うたびに調子に乗っていると、天馬が苦い顔をしだした。
こらこら、こんな美人にこんなことされて喜ばないの、あんたくらいよ?