燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~
不思議なことに、つばめちゃんはつばめちゃんで、私と天馬が付き合ってると、本気で思ってるようだった。まぁ、つばめちゃんの反応がかわいくて調子に乗った私のせいでもあるけど。
それも、おもしろいので、そのままにしておいた。
そもそも、少しでも私が天馬に気があればそういうのは嫌なんだろうけど。
私はまったく天馬に男としての興味がない。
医者なんて職業を、家にまで持ち込みたくないっていうのもある。
家でカンファレンスの続きとかされたら最悪。しかも天馬なら絶対するだろう。
ちなみに、私が付き合いたい職業と言えば、サラリーマンだ。
私は白衣より、スーツの男性にあこがれるタチなのだ。
正直白衣は見飽きた。
医者は変態も多いし、天馬もその気がある。つばめちゃんを見ている目を見ていれば分かる。
それにあんなわかりやすい男はいやだ。
私は寡黙で硬派な人が好きなのだ。
話しは脱線したが、そんなわけで、私は二人をちょっとからかいながらも、みんなで見守り、二人の幸せを心から願っていた。