燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


 その日、夜勤を終え、ウキウキと帰る準備をしている天馬に一言。

「今日、つばめちゃんとデート?」

 そう声をかけた。
 天馬は私を振り返ると、

「なんでわかるんだ」
「あんたとつばめちゃん以外、みんなわかる」
「うそだろ」

 そんな、ケッ、て感じで言われても、事実だよ?
 知らないのは君たちだけだ。


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