燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


 いくら話を聞いても、『ドッキリ』的な話ではないかとしか思えないのだ。
 私の記憶がないのをいいことに、みんなでドッキリをしようとしてない?

 まぁ、それをするメリットなんてどこにもないんだけど……。


 母は苦笑すると、
「それはもう、すっごく仲良かったわよ」
と言った。

 『すっごく』……って。しかもかなり実感こもってる言い方。
 天馬先生が言っていた『親密で濃密』という言葉を思い出す。


< 27 / 350 >

この作品をシェア

pagetop