燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~
20章:僕と彼女の初めての夜(天馬 side)
それから毎日のように、つばめは気軽に抱き着いてくるし、
好きだと軽々しく口にしては、僕がちょっと困るのを見て楽しそうに笑っていた。
僕は僕でそんな彼女の楽しそうな笑い声をこっそり録音して大事に持って、
時々仕事の休憩時間に聞いたりしていた。
彼女が僕に向けたはじめての笑い声、僕は大好きだったんだ。