燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


 先生の持ってきてくれたアイスを私はベッドの上で一口頬張る。

(なにこれ、超美味しい!)


 先生はいつも、どこからか色々と私の好きなそうなものを調達してくる。
 忙しいのにどこにそんな時間があるのだろう?

 ふと先生を見ると、先生はじっとこちらを見ていた。

―――あ、まただ。

 先生はいつも私の顔ばかり見てる。
 しかも、甘く蕩けそうな、幸せそうな顔で。

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