燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


「えーっと……」

 天馬先生をちらりと見る。どう声をかけるか悩んでいると、天馬先生は突然私の肩を抱き寄せた。
 ふぁっ⁉ と訳の分からない声が漏れると、天馬先生は楽しそうに笑う。

「その反応が新鮮だな」

 思わず泣きそうになる。

 これまで、いや、この3か月、こんなこと普通にしてたの⁉

 なにやってんだ、天馬先生!
 そして、なにやってんだ、私!

 ホント、信じらんない……。


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