燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~


「私がソファで寝ます」
「そんなことさせられるわけないだろう」
「……わかりました」

 私は頷く。
 そうだ、わかった。


「じゃ、一緒に寝ましょう?」


 そうよ、これだけ広いベッドなら左右に寝れば問題ない。

 さっきも天馬先生にはきっぱりとキスやそういうことはできないと言ったし、
 先生も、わかった、って了承してくれた。

 だから問題ないはずだ。


 私がきっぱり言うと、天馬先生は驚いたように私を見た。
 そして、口元を右手で覆う。

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