燕雀安んぞ天馬の志を知らんや。~天才外科医の純愛~

 私は額に手を当てる。
 なにこれ、これがうわさに聞く新婚生活ってやつか……。

 恥ずかしいけど、すでに天馬先生のあのキャラに慣れ始めている自分も怖い。


「……天馬先生って、なんか慣れてるよなぁ……」


 そりゃ慣れてるよね。あの顔だもん。
 モテてきたんだろうなぁ……。

 そう考えて、私はあることを思い出す。
 そういえば、きちんと見てなかった。

 スマホ。
 あれを見れば、私と天馬先生のことが少しは思い出せるのかもしれない。

 それにずっと気になってた。
 『おもいだすな』ってメモも……。


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