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和泉大和《イズミヤマト》
これが僕の名前。
染めたてのグレーの髪、シルバーアクセ、氷のような冷たい表情。
これが僕だ。
「…とさん、大和さん!着きましたよ!」
「えっ、あー。西田さんありがとう。」
西田歩《ニシダアユム》
僕の家の執事で、僕の世話係。
西田さんにはいつも助けてもらっている。
いつの間にか寝てしまっていたのか……。
「今日は入学式ですね。友達できるといいですね。」
西田さんはミラーごしにそういった。
少し寝呆けながら、僕は「あぁ。」っと一言だけ漏らして車を後にした。
僕には友達なんかいらないから……。
独りのほうがずっと落ち着く。
人に迷惑もかけないし、人から迷惑かけられることもない。
そのほうが楽だと思わね?