AI



校門の前には“入学式”と大きく書かれた看板が立てられていた。

普通はこれをみてドキドキやワクワクするもんなのか?


そんな事を思いながら僕はそれを横目で見て、通り過ぎていく。
決して何も思わなかった……。




学校に入るとさっきより多くの人がいた。


まじ怠いし…。


人込みが嫌いな僕にとってそこは地獄同然だった。



「あっちでクラス貼りだしてるじゃん。行こうぜ」


そう言うと優太は俺の手を取り、掲示板へと走っていった。


───止めて
───やめて
───ヤメテーー


そんな事を思ったって声が出ない。


僕を地獄へ連れていく気か?
じゃー優太は死神なのか?


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