春永すぎて何が悪い?
12時過ぎ。
一番予約が少ない時間帯。
俺は午後からの予約の確認や、午前中のカルテの整理をしながら軽く休憩していた。
半地下のガラス張りの店内。
外の壁と窓の隙間から明るく光が差し込む。
他の店舗よりも規模は小さいけど静かで落ち着いていて、俺はここが好きだ。
今は一人のお客さんしかいなくて、シャンプー終わった後はずっと店長が対応していた。
ふと、ガラス戸につながる外の階段に気配を感じて目をやる。
見たことのある高身長の男がいた。
「あ。」
「あ。」
「龍樹」だ。
彼は俺の顔を見て「どうも。」と頭を下げる。
俺は営業スマイルでガラス戸を開ける。
「予約・・・じゃないですよね?直したいところありましたか?」
そう聞くと、龍樹は若干言いにくそうに口を開いた。
「玉手奈穂、今日出勤してるかって確認できます?」
一番予約が少ない時間帯。
俺は午後からの予約の確認や、午前中のカルテの整理をしながら軽く休憩していた。
半地下のガラス張りの店内。
外の壁と窓の隙間から明るく光が差し込む。
他の店舗よりも規模は小さいけど静かで落ち着いていて、俺はここが好きだ。
今は一人のお客さんしかいなくて、シャンプー終わった後はずっと店長が対応していた。
ふと、ガラス戸につながる外の階段に気配を感じて目をやる。
見たことのある高身長の男がいた。
「あ。」
「あ。」
「龍樹」だ。
彼は俺の顔を見て「どうも。」と頭を下げる。
俺は営業スマイルでガラス戸を開ける。
「予約・・・じゃないですよね?直したいところありましたか?」
そう聞くと、龍樹は若干言いにくそうに口を開いた。
「玉手奈穂、今日出勤してるかって確認できます?」