結ばれる運命!?

嬉しい転機

仕事が終わり、会社を出ると。



「うわぁぁん…!」



小さな男の子が会社の目の前の道端でしゃがんで泣いていた。

顔を赤らめ大粒の涙を零していたので、放っておく訳にはいかなかった。



「キミ、どうしたの?迷子かな…?」



ハッと私の顔を見て泣き止んだ男の子は、きっと4歳くらいだろう。

近くにお母さんかお父さんがいるはず…。

辺りを見渡すが、子供を探していそうな人はどこにも見当たらない。



「…ボク、お名前は??」



「よこた、かいとです…」



「カイトくんね、自分のお名前言えて偉い偉い!」



そう言って男の子の頭を軽く撫でると、男の子は泣き止んだ顔で少し笑った。


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