縁は異なもの味なもの
大輔は母親の事が、心配でたまらなかったので、

朝食を食べながら、
「真央…あのさ〜」

「なに? 大輔さん。元気ないけどまだ、具合悪いの?」

「イヤ、体は元気だ…、母さんの事なんだけど
たぶん、スゴイ勢いで抱きついたりするから、ビックリしないでくれ!
ハイテンションが予想されるからさ〜
お笑い芸人が1人漫才してるくらいに考えて欲しいんだよ〜」

「この間から、お母さんの事心配してるけど、私は反対されたらどうしようって緊張してるのよ〜。
私で大丈夫かなぁ…」

「母さんは大賛成だから、それは大丈夫。」

「ホント? 良かった〜」

「まぁ、顔合わせだからさ!
今日は、ウチの父さん、伯父さん、樹、
オレと真央で、退職日を決める事と…
オレが井上不動産にいつ戻るかを決めるし…
結納の日取りと結婚式の日も決まるぞ!」

「へ? そこまで一気に話しが決まるのかぁ〜
ボンヤリしてるから不安だなぁ。」

「肝心な事はオレや父さんで決めるけど、細かいところは母さんが勝手に決めるからイヤな思いをしたら、オレに必ず言ってくれ!
我慢しないで欲しいんだよ!
オレらも、母さんの暴走は止めるし!」

「まだ、お会いもしてないし〜 ハハハ。」

大輔は、1人ハラハラしていた。
一応、樹と弟の康平にメールを入れた。
康平の返信されたメールによると、
昨日のオレからの連絡から、母さんがハイテンションになっているらしい…

樹は大丈夫だ! みんなでいい方へ誘導しようと、言ってくれた。

不安しかない大輔だが…


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